「隠れ乾燥肌」って何？潤っていると思っていたのに実は乾燥している、その原因と対策とは

特に寒い季節になると途端に気になってくるのがお肌の乾燥です。そうした時期を過ぎて乾燥ケアもあまり必要なくなったな、と思っていても、実は乾燥していたということがあることをご存知ですか？実は肌質にはオイリー肌や乾燥肌、混合肌の他に「隠れ乾燥肌」と呼ばれるものがあります。なかなか気づきにくいこの隠れ乾燥肌とは一体どういうものなのでしょうか。今回は、隠れ乾燥肌の仕組みと原因、対策を解説します。

「隠れ乾燥肌」ってなに？

人の肌質には、大きく分けて3種類あるとされています。それは、自分のお肌の状態を表す指標として意識しなければならないものですが、以下のようなものが代表的です。

• オイリー肌
• 乾燥肌
• 混合肌

オイリー肌は、肌や角質の水分量や皮脂分泌量が多い肌のことで、その名の通り肌表面がオイリーな状態となっている肌のことです。乾燥肌はその逆で、皮脂分泌量、角質層の水分量どちらも少なく、肌表面がカサカサな状態の肌を指します。

混合肌はオイリーでもなく乾燥肌でもない、日本人に多い肌質です。混合肌は、皮脂腺の多い場所はベタベタしているのに、目元や口元などはカサつきやすいという特徴があります。

実はそのどれでもない肌質があるのはご存知ですか？それが「隠れ乾燥肌」です。隠れ乾燥肌は通称「インナードライ」と呼ばれており、肌の表面は潤っているように見えるのに、肌の内側の角質層の水分量は不足していてカラッカラな状態になっている肌のことです。

「隠れ乾燥肌」の仕組みとは

隠れ乾燥肌、通称「インナードライ」は、角質層の水分量が不足している状態を悪化させないよう、肌の状態を保つために皮脂が表面に過剰分泌されている状態になっています。

肌の表面だけを見れば単にオイリー肌としか判断できないので、実は内部が乾燥していることに気づかないまま、皮脂を取り除くオイリー肌対策を行いがちです。しかしそうした不正確な肌ケアを行うことで、ますます状態が悪化してしまう原因となってしまいます。

このようにインナードライは見た目からはわかりづらく、自覚症状もなかなかないために、早期にはなかなか気づかれにくいものです。そのために非常に厄介で対策が取りづらい肌質となっています。

隠れ乾燥肌であると気づくためのセルフチェックとは

自分の肌がどういう状態かということは、先程も一通り説明した通り、表面に現れる特徴から判断しがちです。ただ、表面は過剰にベタついているのに内部はカラカラに乾燥している隠れ乾燥肌は、自分ではなかなか気づきにくいです。かといって長く放っておくと悪化してしまいます。

そうした厄介なインナードライであるかどうかを判断するために、いくつかセルフチェック項目があります。それは以下の通りで、1つでも当てはまるとインナードライである可能性があると判断していいでしょう。

1. オイリー肌ケアをしっかりしているのにベタつきやテカリが解消されない
2. 皮脂が分泌されているのに肌が突っ張る
3. 毛穴が開き、黒ずんでいる
4. 肌全体がゴワゴワする
5. 洗顔した後に肌が突っ張る
6. 乾燥肌にも関わらずニキビがよくできる
7. 隠れ乾燥肌にはどう対処すればいいの？

それでは、隠れ乾燥肌であることがわかったらどういった対処を行えばいいのでしょうか。

乾燥肌にしてもオイリー肌にしても混合肌にしても、それぞれの肌質には統一的な特徴があります。混合肌にも特定の部位にオイリーさや乾燥が現れるなどの特徴がしっかりとあります。そうした特徴に該当しない矛盾した状態や、「なんかおかしいな？」という状態が現れるのがインナードライです。

普段からしっかり肌の状態をチェックし、肌の仕組みをしっかり勉強して理解することで、表面的な要素からでも自分の肌がおかしな状態にないかを確認することは可能です。日々の肌ケアがうまくいかない場合にも、インナードライを疑うようにしましょう。

また、肌ケアの際に「水分も油分も同時に与えるようなケア」をしっかり行うことが重要です。隠れ乾燥肌は、皮脂は充分でも水分が不足している状態ですが、肌には油分も水分も両方必要です。暑い季節でも化粧水だけで済ませず、乳液もしっかり塗って水分、油分どちらも肌に与えてあげることが大切です。

まとめ