年齢をある程度重ねた中高年世代を悩ませる「たるみ」。特に顔のたるみは、年齢を感じさせてしまうのでどうにかしたいと考えている方も多いことでしょう。できる限りたるまないように対策していくには、顔がたるんでしまう原理や仕組みと、その原因を理解しておかなければなりません。今回は、たるみが起こる原理や仕組み、原因からたるまないために必要な対策までを解説していきます。
そもそも「たるみ」とは?
まずたるみとは、どういった症状なのでしょうか。
皮膚の弾力やハリが失われ、緩んでしまうこと
たるみとは、加齢とともに肌に現れる症状であり、基本的には皮膚の弾力やハリが失われることによって起こるものです。若いころに持っていた皮膚の弾力やハリは、肌質を保つのみならず皮下組織の位置も下がらないように支えている役割をもっています。
たるみと一般的にいわれるのは、こうした皮下組織や脂肪といったものが加齢とともに垂れ下がってしまうことです。皮膚の弾力やハリの衰えや筋肉の衰えによって、適正な位置で支えられてきた状態が維持できなくなり、重力にともなって下へ下へと皮下組織は下がってきてしまいます。
そうしたことが原因となって、見た目的にも余計なシワやたるみが増えてきてしまうことが、多くの中高年世代の女性を悩ませているのです。
顔がたるむ原理とは?実は骨格の変化が発端
それではたるみというものは、一体どのような原理で起こるのでしょうか。
加齢による骨格の変化がたるみを招く
美容の文脈で取り上げられにくいことではありますが、たるみの原理として大きく関わる根本原理として、「加齢による骨格の変化」が挙げられます。
人は年齢を重ねていくと、表面に見えるさまざまな劣化が目につくことから、たるみの原理としては皮膚や皮下組織や筋肉に注目されがちです。しかし、年齢とともに大きく変化するのはむしろ骨格の方で、特に顔の骨は、年齢を重ねていくと徐々に骨の数が減って、位置的には凹みや後退が進むことが知られています。こうした変化によって、人の骨は小さくなっていくのです。
このような骨格の量が減り、位置が変わり、全般的に小さくなるという変化が、骨に支えられている筋肉や皮下組織、皮膚といったものにも影響を与えます。どういう影響かというと、基本的には「ボリュームを減らし、位置が下垂する」という影響で、骨格と皮下組織のギャップが、たるみやシワを引き起こす「位置や量の変化」をもたらしているのです。
表情筋の衰え、皮膚のコラーゲンの減少も大きな要因
以上が根幹にあるたるみを招く原理ですが、たるみを起こす要因にはほかにも多くのものがあります。
表情筋の衰え
たるみの原因としてよく取り沙汰されるのが「表情筋の衰え」です。
表情筋は目元、口元を中心に顔全体に張り巡らされている筋肉で、人間の喜怒哀楽などの表情を形作る際に使われる筋肉です。表情筋に限らず、身体の筋肉は全般的に加齢とともに力は衰え、量は減っていきます。
表情筋をよく動かすということは、感情表現が豊かである証拠です。感情表現が豊かな人は他人とのコミュニケーションも豊富で、日常的に人と会っている人が多いといえます。つまり、あまり人と会わず、感情表現に乏しい人は、たるむリスクが高いということになります。
皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸の減少
また、皮膚の特に真皮層において作られるコラーゲンやヒアルロン酸といった物質の減少も、たるみの原因としてよく取り上げられます。
コラーゲンは真皮層に広がる繊維状の物質で、繊維状のコラーゲンはエラスチンと呼ばれる物質によってつながっています。このコラーゲンやエラスチンといった物質は元々ハリのある状態となっていますが、そうしたハリが緩んでしまうことによって、皮膚組織にたるみが生じてしまうのです。
たるまないために必要なこととは?
それでは、ここからはたるまないために必要なこととして、有効な対策を紹介していきましょう。
表情筋を動かし、よく笑うこと
まずは、表情筋の衰えを防ぐために、表情筋を動かすことを意識してみましょう。
エイジングケアのマッサージにも取り入れられていますが、表情筋をよく動かすことによって、顔のたるみを予防することが可能です。加齢による衰えは必ず起こるので、完全にたるみを防ぐことはできません。しかし、習慣的に動かすことによって、表情筋の衰えを少しでも弱めることはできます。
「健康のためにはよく笑え」とよくいわれますが、これは心理的なもの以外にも、特に顔のたるみに対しては実際に効果を期待できる方法ということです。人と会い、よく笑うことはたるみ予防につながります。
規則正しい生活を心がけ、皮膚を健康に保つこと
また、たるみは肌組織に現れる症状ですので、皮膚の健康を保つことが大切になってきます。皮膚のコラーゲンなどの物質の減少は、皮膚の健康を維持することで予防が可能です。
皮膚の健康を維持するために必要なのは、直接的な皮膚へのアプローチ(コラーゲン注射など)よりもむしろ、規則的な生活やバランスのとれた食事といった健全な習慣の維持です。
また、紫外線を過剰に浴びることや、喫煙、飲酒なども皮膚の健康を害する要因となってしまいます。日焼けをすることや、飲酒喫煙なども、たるみ対策のためには程々にしましょう。
まとめ
以上、特に顔がたるむ原理と、たるまないために必要なこと、顔がたるむ根本的な原理や要因、その対策について一通り説明してきました。顔がたるまないために必要なのは、たるむ要因を取り除くことも効果的ですが、積極的にエイジングケアを行うことでマッサージや食事などにも気を遣い、身体全体のトータルケアを行うことが大切です。
東京の自由が丘や尾山台に店舗を構える、たるみ・ほうれい線専門サロン「エレール」では、たるみに特化した深部キャビテーションケアなど、初回限定のお試し価格で受けられるメニューを豊富に揃えています。たるみにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。